Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

本日退院&入院中のリモートワーク

本日退院です。昨年11月から今年3月までの5ヶ月間で、間欠的におよそ3ヶ月の入院でした。2週間後にまた戻ってきて、多分それが最後となる治療に向かいます。

今日は退院前ってこともあって、まったく病気治療と関係ない話を書きます。

病院でのリモートワーク

私が働く会社、中でも特に私の部署では、コロナが始まった2020年2月から、ほぼ100%在宅勤務を実施しています。コロナになる前から、裁量労働制だし、私を含めて多くの人が週に1日2日は、在宅で勤務していました。このお陰で5ヶ月間で(年末年始の休暇などは取りましたが)病気・入院を理由に休みを取る必要がありませんでした。

だから、上司も人事も部下も、私が入院中であることを知りません。唯一知っているのは、私のスケジュールを調整してくれている、秘書だけです。入院中も働いているというと、ブラックな!と思うかもしれませんが、入院してて仕事をしてなかったら、精神に支障をきたすんじゃないかと思いますし、給与は全額出ますし、こんなに恵まれた環境はないとすら思います。会社の制度が進んでいることもありますが、何よりリモート勤務が常識になったコロナのお陰といって良いでしょう。

 

そんな入院中の仕事環境で、唯一不便なのがI/Oを伴う事務処理です。印刷しなければならない・スキャンしなければならない。そんな時、病院だとプリンターやスキャナが使えない。以前と比べて頻度は劇的に減りましたが、今でも役所や取引先に提出する書類・契約書にサイン・押印がいるというケースがあります。今回も5ヶ月間で、数回遭遇しました。

スキャンは品質を気にしなければ、最悪スマホのカメラとソフトウェアでできなくはないのですが、印刷は病院の物を使わせてもらうわけにはいきません。

ということで、私が病院に持ち込んでいるものを紹介します。

スキャナ

自宅ではPFUのScanSnapを愛用していますが、これを病室にというとサイズも大きいし、スキャンの音も病室で聞いたら大きくて使いずらいと思われます。そこでこんな書画カメラを調達しておきました。

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この機種である必要はないのですが、このタイプは使わない時は比較的コンパクトに収納できるし、リモート勤務中のビデオカメラとして使うと、紙の上に文字や絵を書きながらプレゼンする、という使い方もできます。大学の授業でOHP(古い!)に板書する先生がいましたが、そんな感じです。

実際、入院中に息子にこれを使って算数を教えました。

プリンタ

プリンタのコンパクトさと印刷の良さは大体反比例するので、病院にピッタリってものはあんまりなさそう。最近はすごく小さいものもあるけれど、小さい印刷しかできないし、変なメーカーは最初は良いけれどインクやインクリボンのサプライが心配。そこで少しサイズは大きめだけれども、普段はロッカーにしまって使う時だけ出すということで、メジャーなメーカーの物を選択。私はこれにした。

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収納時のサイズが309×159×61(mm)ってことで許容範囲かな。カラーである必要性を感じなかったけれど、モノクロにしてもサイズはあまり変わらないのでしょう。と言うか、モノクロの製品は見当たりませんでした。

この他の選択肢としてはCanonも同じような機種を出しているのと、中華メーカーの熱転写プリンタもあって、ちょっと悩みました。熱転写はとてもコンパクトで良いのですが、インクリボンの消耗が激しいのでランニングコストが高くつくのと、将来のサプライの不安で避けたというところです。実際使ってないので、良し悪しは分かりません。

指輪型活動量計・睡眠トラッカーOURA

病院からのリモート勤務からは話が逸れるのですが、プレドニン服用のせいで眠れないことが多かったので、睡眠状況を把握しようと思い、OURA Ringというスマート・リング、つまり指輪型の活動量計・睡眠トラッカーを身につけることにしました。

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活動量計Apple Watchを身につけているので不要なのですが、Apple Watchは電池の持ちがせいぜい2日間なので、夜は充電しなければならず、睡眠トラッカーとしては役に立っていませんでした。これに対して、OURAは数日〜1週間電池が持つので、指輪をすることに違和感がなく、単機能の睡眠トラッカーだと思えば悪くないかなと思って、今回入手しました。ちなみにサイズを合わせないととても使いにくいと思うので、自分のサイズを正しく把握して購入することが大切です。私は左手の人差し指に刺しています。右手の方がフィット感が高いのですが、文字を書くときにペンと干渉してしまうことが分かったので。ちなみに、OURAのサイトで直に頼むと、サイズチェックのためのだけのリングセットが最初に届いて、試着してサイズを決め、その後本物が届くという仕組みになっています。2度海外から物が届くのを待つことになって、少し時間がかかりますが。

その他のITガジェット

その他、私が持ち込んでいるITガジェット類をリストしてみます。まあ、あまり参考にはならないですかね。完全に好みの問題なので。

  • MacBook Pro 13" Core i7: 会社の支給品。サーマルスロットリングが激しくて、ビデ会議で音声品質が悪くなったり、ビデオがフリーズするので、リモート勤務に向かない(個人の感想です)。
  • iPad Pro 11" (第2世代): これは普段使いしている。上記の理由で、テレビ会議にはビデオ・音声をこちらで繋いで、MBPでプレゼンする(ビデオ・音声に接続せず)ってな使い方です。下に書くヘッドセットもこれに繋いでいるので、音楽もYouTubeNetflixアマゾンプライムビデオもこれで見ます。だから病院のテレビ(有料)は使ってません。
  • Aterm MR05LN: 楽天モバイルUn-limited VIのSIMを入れて、常時接続。病院から毎月100GBは使っていると思う。7Gとか20Gとかの制限では生きていけない。最近の新しい病院はfree-WiFi完備が多いんですかね。私が入っている病院は患者が使えるネットワークがなくて、そこは残念。
  • Echo Buds: ノイズキャンセリング・ワイヤレスイヤホン。iPad Proと接続していて、ビデオ会議のヘッドセットしても、音楽聴くためのヘッドセットとしても使っている。空調の音の大きい病院では、耳の密閉性が高くて、ノイズキャンセリングの効果がはっきり分かる。
  • Shokz OpenComm: これもビデオ会議用。Echo Budsと真逆で、耳が空いているので、周囲の音が聞こえて良い。特に病院ではでかい声を出すと怒られるので、コントロールしやすくなります。

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さあ、退院の準備だ。これらの荷物をまとめよう!