Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

血液学的寛解~退院

一旦退院

ベスポンサの2回目の投与が終わってから10日間経って、骨髄穿刺による骨髄検査を行いました。この記事の執筆時点ではまだ分子学的な結果はまだ出ていないのですが、血液学的な寛解*1には到達しました。この状態でも、前身にはまだ億単位の白血病細胞が残っている可能性があるそうです。どれくらい深い寛解に達しているかは、もう1週間ほど待って、分子学的な検査(FISH検査やPCR検査)の結果を見なければわかりません。

その結果が出て次の治療方針が確定するまでの間は、あるいは例えそれがあまり良くなかったとしても、慌てて次の治療を行う必要があるとも考えられないので、この血液学的寛解の状態で一旦退院させてもらうことにしました。

この後の予定

1サイクル(しかも投与回数は規定より少ない2回)しかベスポンサを行っていないので、まだ多くの白血病細胞が残っているだろうと想像されるので、確実に効果があって時間を稼いでくれると考えられるポナチニブを、今後安全に投与できるかどうかがとても重要になります。そこで退院の直前・直後には、そのための検査を行うことになりました。

フィラデルフィア染色体にT315I変異があっても有効なポナチニブ(商品名=アイクルシグ)は、血栓ができるリスクがあることが報告されています。また、私が過去に投与を受けたときには胸が痛くなったため、2ヶ月半くらいで中止することになりました。このため、院内で心エコー、下肢エコー、胃カメラ、大腸カメラといった、諸々の検査を受けました。どれも所見なしとのこと。

退院後、他の循環器科のある病院で、心臓周りの検査を受けることになっています。

 

1週間後に分子学的な骨髄検査の結果がわかるので、それを楽しみ/怖がりながら、一旦退院します。

*1:骨髄中の白血病細胞が顕微鏡検査では目で見た限りはなくなり、同時に血液検査で白血球、赤血球、血小板の数が正常な範囲内にある状態。