Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

入院17日目

2016年12月28日(水曜日)

快晴の朝.西の方角に見えていた丹沢山系の向こうに,真っ白に光る富士山を発見. 

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朝に血液検査.午後に心エコー検査.

検査結果
  • ALT: 83 (H)
  • ALP: 415 (H)
  • WBC 2.25 (L)
  • RBC: 242 (L)
  • HGB: 7.9 (L)
  • PLT: 8.6 (L)
  • RETI: 2.77% (H)
  • BLAST: 0.0%

肝臓の数値は落ち着いている.白血球数,血小板数は低い.BLASTは確認できない.網状赤血球の割合(RETI%)が高く,赤血球を増産しようとしていることが見て取れる.しかしヘモグロビンの数値が下がってきているので,継続モニタして7を下回った場合は,赤血球の輸血を行う.

上記結果外だが,糖尿傾向は続いているらしい.

心エコーに問題なし.

来訪者1

午後,会社の同期友人2名が手土産に雑誌を数冊持って来訪.世間話イロイロ.気が紛れて良い.無駄話.

来訪者2

上司が来訪.病棟内で教授と面談.その場でのディスカッションのメモ.

私の白血病は以前は最も難しいタイプであったが,まさにゲノム解析のおかげで分子標的薬ができて,劇的に治療法が進歩した.すでに標準的な治療方法が確立している.

人工知能で新たに同じような新たな治療法を開発することも大切だが,一般に影響が大きいのは,もっと基本的な検査結果から予後を推定すること.例えば普通にそして安価に実施している血液検査の時系列からの予測.それができれば,特殊な病院でなくても質の高い医療が提供できるようになる.これを人間の能力で実施するのではなく,人工知能で網羅的・最適にできないか?