Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

中央静脈カテーテル

血小板数が減っているので様子を見ていたが,このまま次の治療に入らないのも白血病がぶり返してしまう可能性があり,リスクが高いという.そこで週明けの2017年2月7日から治療の第2フェーズ「強化地固め療法」を開始することになった.

その準備として,中央静脈カテーテル (Central Venous Catheter; CV) *1 を挿入する.CVとは右首の下あたりからカテーテル(管)を挿して,その先端が心臓近くの太い血管に届くようにしたもので,腕などの静脈にカテーテルを指す普通の点滴静脈注射 (Intervenous Drip; DIV) *2 と比べて,高濃度の薬剤を投与することが可能であり、また血管外への逸脱を起こしにくく確実性の高い投与経路となる.

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←こんな感じ.

これを指す際には,超音波エコーで静脈の位置を確認,マジックで印をつけた上で針を刺す.すぐ近くには頸動脈も走っているので,結構な時間をかけて場所を探っていた.針を刺したらそこからガイドワイヤーを入れ,そのワイアーに沿ってカテーテルを入れる.首の外に出たカテーテルは皮膚に糸で固定する.ちゃんと入ったかどうかは,X線写真を撮って確認する.

施術自体は皮膚に麻酔を打って行うので (麻酔の注射以外は) 痛くない.しかし施術後は皮膚が吊れて体の姿勢を変えると痛みが走る.特に首や頭は動かせない.最初にくしゃみした時はひどく傷口に響いた.

でもだんだん慣れてくるもので,1日半経った現在はだいぶ馴染んできて,首を左右に降っても大丈夫になった.