Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

入院2日目

2016年12月13日(火曜日)  入院2日目

午前10時.腸骨(骨盤)に針を刺して,骨髄液を抜き取る「骨髄穿刺」を実施.事前に痛い痛いと脅かされていた.皮膚と骨表面には麻酔をするが,骨の中には麻酔が効かないからだそうだ.

実際,気持ちの良いものではないし,痛いのだが,痛みの強さはそれほどでもなかった.骨髄液を検査することで,どういった型の白血病なのか詳細が分かるはず.

午後3時.CT,胸部レントゲン,心電図をとる.

37.5度程度の微熱が続く.

以下の薬が処方される.

  • 水(点滴) 500ml x 5本/日: たくさんの水を入れて,尿量を確保する.
  • 抗生剤(点滴): 現在かかっている風邪を治すため
  • アムロジピン 5mg/日: 血圧を下げる薬.
  • フェブリク 10mg/日: 尿酸が作られるのを抑える薬.
  • カロナール 300mg/回: 下肢に痛みが出た場合に頓服する痛み止め.
  • アズノールうがい薬: 口内の消毒のため.
検査結果

骨髄穿刺の結果,骨髄内に大量のがん化した細胞が目視でき,「急性リンパ性白血病」であると思われる.

骨髄液は白血病キメラマルチスクリーニングという検査にも回されていて,特異的な遺伝子キメラが存在するかを調べている.「major-bcrキメラmRNA定量」という検査項目において 1.5 x 10**6 コピー/μg RNA 検出された.これにより「フィアデルフィア染色体陽性」であると考えられる.

すなわち,私の病名は「フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病」だった.

その晩,高熱が出たので,抗生剤と解熱剤の点滴を受ける.翌朝熱は下がった.

血液検査の主な結果:

  • AlP: 687 U/L (H)
  • γ-GTP: 185 U/L (H)
  • 白血球数: 17.8 x 10**3/μL (H)
  • 赤血球数: 2.92 x 10**6/μL (L)
  • ヘモグロビン濃度: 9.4g/dL (L)
  • 血小板数: 65 x 10**3/μL (L)
  • 好中球%: 0.1% (L)
  • リンパ球数: 70.6% (H)