Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

久々の骨髄検査

2019年年末の最後の診察日に、骨髄穿刺を行って骨髄の検査を行った。検査結果は正月明けになる。

正月が明けて、平成じゃなくて令和2年になった。アイクルシグ(ポナチニブ)からグリベック(イマチニブ)に薬を変えてから、最初の検査なので結果が気になっていた。

 

結果は、再発後最も良いものだった。

 

フィッシュ検査は検出限界以下。最も感度の良いPCRも±で、IS値はとても低いものであった。アイクルシグを最小量服用しているのだが、よく聞いているようだ。

 

グリベック(イマチニブ)は一番最初のチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)だが、後発のスプリセル(ダサチニブ)やアイクルシグ(ポナチニブ)に比べて、効果が得られない場合があり、副作用が多いと考えられている。

しかし私の場合、スプリセルはよく効くのだが、骨髄抑制が強く出て好中球や血小板が減ってしまう。アイクルシグもよく効くのだが、胸や腕に皮疹が出る(抗アレルギー薬でコントロール可能)のと、胸に痛みが出てしまった(心臓周辺の血管の像影検査まで行ったが、異常はなかった)。このため、どちらも継続的には使いにくくなってしまい、今はグリベックを使っている。

 

私自身の感覚としては、スプリセルを飲んでいる時が一番調子が良かったのだが。グリベックは空腹時に飲んでしまうと、深刻では無いものの吐き気がする。皮疹が出やすいと聞いていたが、幸い目に見える症状は出ていない。このまま副作用なく効果が続いてくれることを祈る。何しろグリベックが使えなくなると、もう入院せずに簡単に行える治療の選択肢が無くなってしまう。

 

昔の職場の仲間で、別の癌を患っている友人がいたのだが、ある日Facebookに「ついに使える抗癌剤がなくなりました」というメッセージが載った。その数ヶ月後に、彼が亡くなったという知らせが届いた。

 

今の治療法が効いている、まだ他にも治療法があるというのは、希望の光だな。