Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

突如,運動失調から回復

2017年3月26日に運動失調になってからの1週間は,上手に字がかける時があったり,少し喋れたりと,症状が少し改善したように期待させる状況になったと思ったら,またすぐ元に戻ったりと症状が一進一退したが,幸い,症状が大きく悪化してしまうようなことはなかった.

医師からは時々「昨日より少しよくなったようですね」などと言われるが,自覚的には大した違いが感じられず,気休めを言われているように感じられた.

これまで相部屋の同居人がいたが,私の安静度が急に高くなったので,申し訳ないことにその方は私のせいで別の部屋に移されてしまい,2人部屋を一人で独占することになった.

それからさらに1週間,体がろくに動かない中,ひたすら我慢の日々が続く.

2017年4月9日日曜日

発症から2週間.突如としてなぜか喋れるようになった.文字も不自由なく書ける.歩くのは膝が震える気がするが,どうもこれは運動失調ではなく,足の筋力が極端に落ちてしまったからのようだ.

PCを立ち上げてタイプしてみる.(別の抗がん剤の副作用で)手先が痺れていて感覚がおかしくなっていたが,そのフィードバックが今回の運動失調のせいで変わってしまったのか,タイピング中に変なキーを押してしまうことが多くて少しイライラする.しかし,時間をかければタイプもできるようだ.これでホーキング博士のインプット装置は不要になった.

まだ完全ではないが,どうやらこの運動失調は解消する方向にあるようだ.本当に良かった.あのままだと,白血病が治ったとしても,社会復帰は難しかった.

 

さて,これまで2週間,すべての白血病の治療薬を中止して,血中の抗がん剤(メソトロキセート)の濃度が下がり,腎機能,肝機能が回復するのを待っていた.まだ尿の比重が低く量が多すぎるし,クレアニチンの濃度が高い.このため運動失調の回復後もしばらくは治療薬を中止し,副作用からの回復を優先することになった.