Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

ステロイドのテーパリング

昨日,2017年1月4日(水)から,ステロイド剤の漸減(tapering; テーパリング=徐々に減らしていくこと)を開始.

これまで110mg/日 (5mgの錠剤を朝11錠,昼11錠) だったものを,50mg/日に半減.2日後にさらに半減…と減らして行く.急に止めないのは,本来ステロイドを体内で生産する役割を持っている副腎が,外部から大量のステロイドが供給されているために休止状態になっている.副腎が目覚めるのには時間がかかるので,ゆっくりと減すことで,自然なステロイドが供給されるようにするためだそうだ.

ステロイドはリンパ球を破壊すると同時に,体内の炎症を抑えたり食欲や元気を引き出していた訳なのだが,それが減っていく過程で,怠さや精神的な落ち込みを感じることもあるらしい.しかし,今の所はそのような反応は一切感じられない.

また,ステロイドの副作用として,コントロールされてはいるものの糖尿傾向や便秘傾向が出ていた.肌があちこちカサカサになって,特に手先を怪我しやすかったり,赤切れになりやすくなっているのもステロイドの所為だと考えられる.テーパリングの過程でこれらの症状が解消・低減することが期待される.

自己免疫が復活してくるはずなので,十分ステロイドが減ったら無菌病棟の外に出て,6歳の息子に会えるのも楽しみ.

テーパリングとの関連の有無を理解していないが,ステロイドが起こす副作用の胃潰瘍を防止するためにこれまで服用していた胃薬,タケブロン(ランソプラゾール)*1を有名なガスター*2に変更.

tapering っていろんなところで使う言葉だな.学生時代は競技前にトレーニング量を減らしていくという意味で使っていた.ググると経済用語として金融量的緩和の削減ってコンテキストで使われることが多いようだ.先を細める,弱めるという普通の言葉だから当然なのだが,専門用語のように使うケースが良くある気がする.