Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

同病棟の患者さんたちとの会話

当然,同じ病棟には同じような病気の患者さんが入院している.そんな中,私が最も新参者なので,周りの皆さんは私より治療が進んでいて,今後自分がどうなるのか知る上で参考になる.

他人の個人情報に当たるので具体的なことは書けないが,

  • どんな仕事をしていたのか
  • 何をしている時にどんな症状が出たのか
  • どのように診断(時には誤診)されたか
  • 診断された時の気持ちや家族の反応
  • どうしてこの病院にたどり着いたか
  • どのような薬が効いたか・効かなかったか
  • どんな副作用が出たか
  • どういった種類の移植を受けたか
  • 移植後の経過
  • 治療費の話
  • 他の病院との違い(特に看護師さんの対応)

などなど.多岐にわたる話ができた.

新薬「ポナチニブ」

そんな中で,Ph+ALLに関する新薬が承認されていたことを知る.

  • 第1世代のチロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor; TKI)*1がイマチニブ.国内承認2007年1月.
  • 第2世代のTKIが私が現在服用しているダサチニブ.国内承認2009年1月.イマチニブが活性より不活性のBCR-ABL融合タンパク質に結合しやすかったが,ダサチニブはどちらとも結合する.
  • 第3世代のTKIとしてポナチニブ*2が国内で最近承認された*3フィラデルフィア染色体から生じるbcl-abl遺伝子にT315iなどの点変異*4があると,従来のTKIに対して抵抗性を持つが,ポナチニブはこのような難治性の白血病に対しても効果を持つ.