Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

入院16日目

2016年12月27日(火曜日)

環境が新しくなったせいか,せっかく点滴が外れていたのにもかかわらず,少し寝つきが悪かったような気がする.

こちらでも以下の薬を継続して使用する.

  • プレドニン錠(110mg/日): ステロイド剤.朝昼の食後に半分ずつ
  • スプリセル(140mg/日): 分子標的薬.朝食後
  • ジフルカンカプセル(200mg/日): 真菌感染症予防.眠前.
  • タケブロン:  胃酸を抑える薬.眠前.
  • バクタ配合錠: 最近感染症の予防.眠前.
  • フェブリク錠(20mg/日): 尿酸の量を減らす薬.眠前.これまで30mg/日だったが,尿酸値は下がっているので,量を減らすことに.
  • ナボロン錠 35mg/週: 起床時朝食前に服用 (毎週火曜日)

今朝から点滴再開.

昨日の検査結果

主な血液検査の結果:

  • ALT: 132U/L (H)
  • ヘモグロビンA1c: 6.6% (H)
  • 白血球: 4.79 x 10**3/μL (正常値)
  • Hgb: 9.8g/dL (L)
  • PLT: 8.7 x 10**4/μL (L)
  • BLAST(目視): 0.0%
  • 血糖: 109mg/dL

目視によるBLAST*1は消えている.ALTが高くて,肝臓の問題が出始めているかもしれない.ヘモグロビンA1c(HbA1c)*2 が高く,過去1〜2ヶ月の間,血糖が高い時期が続いていたことを示している.

弟のドナー適格性 again 

入院8日目に弟に来院してもらい,医師と骨髄ドナーになることについて議論してもらった.その結果,弟は既往症があり,骨髄バンクの基準では,絶対不適格であることが明らかになってしまった.このため,HLA検査を受ける前に断念した.

しかし,こちらの病院の医師の見解では,骨髄バンクの基準は第3者のドナーとしての基準であって,近親者は別の基準が適用できるとのこと.もちろん,リスクの詳細とHLAの型適合が条件となるが,近親者からの骨髄移植は次のようなメリットがあるそうだ.

  • 臍帯血よりも定着までの期間が短い.臍帯血では24日くらいかかるが,(近親者の)骨髄移植はそれよりも1週間ほど短い期間で定着する傾向がある.定着までの間,免疫がほぼ0になるので,感染症のリスクが非常に高まるので,定着期間は短ければ短いほど良い.
  • 骨髄バンクでは,例え運良く適合するドナーが見つかったとしても,ドナーを長期間拘束することになるため,タイミングのコントロールが難しい.移植の日時を1ヶ月くらい前に確定させなければならず,患者側の条件を維持できないとリスクになる.
  • それに対して,臍帯血バンクはすでに臍帯血があるので,移植のタイミングのコントロールは容易である.