Ph+ALL日記

フィラデルフィア染色体陽性白血病と闘うIT労働者の記録

入院4日目

2016年12月15日(木曜日) 入院4日目

診断も確定し,いよいよ抗がん剤の投与が明日から始まる.

抗がん剤と言っても,いわゆる「ステロイド剤」「副腎皮質ホルモン」だ.でも,これがよく効くらしい.

新たに以下の薬が処方された:

  • プレドニン 110mg/日: ステロイド剤.リンパ球を破壊する働きがある.
  • ランソプラゾール 15mg/日: 胃酸の分泌を抑える薬.

プレドニン (プレドニゾロン) は炎症性の病気に広く使われている標準的なステロイド剤だが,リンパ球を破壊する効果があるので,白血病悪性リンパ腫の治療にも用いられる*1.細胞内に入った後,細胞質にある特異的受容体と結合し,この活性化したステロイド-受容体複合体は核内へ移行し、さらにDNAに結合して転写調節因子として働き多くの薬理作用を引き起こすとされている*2

今後薬の副作用で,骨粗鬆症にかかるリスクがある.それを防止するために「ビスフォスフォネート系薬剤」が来週から処方される.その薬にはさらに副作用があって,顎骨壊死や顎骨骨髄炎を引き起こす可能性が,僅かながらあるそうだ.投薬中は抜歯などの治療ができないので,そのリスクを評価するために,歯科にかかった.念のため頭部のCTを撮ったが,問題なさそう.